後編 奈良市若草山から生駒山、明神山を経てダイヤモンドトレイルまで
若草山を出発してまず我々に飛び込んできた光景は、奈良市を見下ろす綺麗な夜景!!!
前日の雨で冬型になり、空気が最も澄んでいる状態での夜景は全てに手が届く程の錯覚を覚え、あまりにも美しすぎて感動^^
その若草山からは木の生えていない尾根を街に向かって走りながら下山する。。空を飛んでいる様♫。
そんな錯覚の中テンションはアップし、降りる場所を多少間違えるものの無事に奈良市の市街地へ降り立ちました。
次に目指すのは生駒山!!あまりにも空気が綺麗で、さっきまで近く見えていた生駒山へはロード。あっさり到着すると思いきや、、、これがかなり遠い。
生駒山は一向に近付いてこず、徐々に眠気に襲われるのでした・・・
時々コンビニに立ち寄っては少し座り込んで10分の仮眠?
そしてまた走るの繰り返しで生駒山登山口までは結構時間がかかってしまった。
近鉄奈良駅から生駒山登山口まで3時間半以上費やした。
近鉄生駒駅からの登りは多くの階段です。
階段を登りながら何度か記憶が飛びました。
歩きながら寝るのは初めての経験。
生駒山の宝山寺手前にまたまた仲間たちがエイドを設営してくれていました。
かなり冷え切って寒い。でも柿の葉寿司と熱々の肉まんが寒さを和らげてくれました。
生駒エイドからは石畳を生駒山まで登ります。
登りきった場所に生駒山上遊園地があるのですがもちろん締め切られています。
迂回する形で生駒縦走路に合流し、次は南にある信貴山を目指します。
途中、パノラマ展望台からの素晴らしい大阪の夜景が見ることができました。
信貴山までの間で徐々に東の空は明るくなり始め十三峠に到着した時にはしっかり朝になっていました。
生駒縦走路は高安山で終了。そこからは信貴山経由のルートを選定していました。信貴山からは山郷町を目指しますが、途中でケーブル線の廃道を通るルートが面白いと思っていたのでルートに含んでいたのですが、このスロープの下りが中々足に堪える長距離ストレートコース。
なんとここで紅一点!ダッシュで下るじゃないですか。
男衆は付いていくのが必死^^;
『着火』してしまったらしい・・・
信貴山を下ればひたすら山郷町までの下り。
そして次は明神山への登りです。
お次は明神山!
もう足のマメはいくつも腫れ上がり、今にも破けそう。
前半ずぶ濡れになって足の裏の皮がしわくちゃになってマメが出来やすくなってた場面でワセリンを使うべきでした。
メンバーもさすがにあちこち痛みが出たり辛そう..
一歩一歩激痛が走るのですが、とにかく気力で保たせます。
ただ誰一人離脱宣言する人無し!
もう皆さんゴールしか目指していません。
明神山は大和川を渡ってダイヤモンドトレイルまでをつなぐ低山。
以前にルート検索した時は王子駅方面からのルートを辿ったので大変な遠回りでしたが、今回は事前調査が功を奏しました。
ただ低山だと舐めていた登りは荒れていて木々が倒れまくり中々の急登。
疲れた体には結構こたえました。
明神山からは比較的平坦なトレイルを縦走していきます。
香芝市の関谷を目指します。
続きましては屯鶴峯の裏道を通り、いよいよ最後の山岳地帯ダイヤモンドトレールに挑みます。
ダイヤモンドトレール入り口で今回5回目のエイド!!
焼アンパンの味は一生心に残る味でした。
実は最後に水越峠でエイドを出してくれる予定でしたが、予想外に時間がかかってしまいゴール設定をどうするのか余儀なくされる。
この時は皆『大和のトレイルを一周繋ぎたい!!』の思い
時間的にはかなり厳しいものがあり、ただ体力的には皆さんつなげることができたはず。
とにかく前へ進もうということでダイヤモンドトレールがスタートしました。
最初は二上山
なかなかのペースで二上山ダイトレプレートに到着。
そこからは葛城山を目指して南へ進行。
竹内峠、平石峠。。。ペースはなかなか上がらず、、、
岩橋山の激登りを制したところで下山して一路ロードでスタートの壺阪山駅まで頑張ろうということになりました。
そこで選んだのが岩橋山を下ったところからのバリケード付き破線道。
そこは昨年バリケードしているけど下山できるという情報を得ていたので大丈夫だろうと思って進んで行きました。
それが大丈夫じゃなかった・・・
今年の夏の台風の影響であちこち崩れ、たくさんの杉の木が倒れ行く手を阻む。
登山者の踏み跡があったので少し我慢すれば大丈夫だろうと進むも一向に登山道は良くならない。かなり下ったところで日没も近くなるし引き返しを決断。
稜線までかなりあるけどこんな場所で日没を迎えると後にも戻れなくなるということで引き返す事に。
私の判断ミスで大変な迷惑をかけましたが皆さん笑顔。。
すごくアドベンチャーで眠気も疲れも回復したと皆興奮気味。
帰れなくなってしまうかもしれないという危機の状況でアドレナリンが出たようです。
ダイヤモンドトレイルに復帰してそこから葛城山を目指す時間も微妙になり既に日没。このトライ3度目のヘッデン登場。
距離は私のGPS時計で100マイルを既に超えそうだったので岩橋山へ登り返し、平石峠からの下山を決断しました。
岩橋山から平石峠までの下りがあんなに長く感じたのは初でした。
平石峠からの下山ルートもかなり荒れていましたが暗闇の中電気を頼りになんとか下山。ここが今回のゴールでした!!
その後、友人のヘルプによりピックアップされ、車にぎゅうぎゅう詰めで壺阪山へ戻りました。(友人曰く、全員乗ってきた車の中は中々の獣臭だったそうな^^)
そして明日香村の太子の湯でしっかりと汗を流し皆さんそれぞれ帰路につきました。
約36時間の行程。
平坦な場所や緩い下りは基本ゆっくりペースで走っています。
標高の高い山はあまりありませんが、荒れているトレイルが多くスピードが出ません。後半金剛山が最高峰となります。
参考になるかどうか分かりませんがひとまず今回のチャレンジは成功しました。
一周できれば尚良しですが、思ったより距離が長かったのと、ダイトレからゴールまでのルートは簡単なのでこれでバッチリです。
また今後に楽しみができました!!
最後に
今回のチャレンジに多くの応援と手助けを頂いたこと感謝申し上げます。またご一緒にトライして頂いた皆様、アッパレです。
今後はレースにするとかは考えていませんがこのような形でルートをメジャーにしていければと思います。タイム計測でルールを決めて一周するイベントは来年すぐにできそうですね〜。
それと関西では無い100マイルレース、、関西で修行してレースに臨むということが可能です。良い練習コースになればと思います。
大和 Traditional Trail Ultimate 130k 記録(前編)はこちら