2015年6月より、健康の為に山登りを始めて約2年半。その後徐々に山を走る楽しさを覚えて長い距離を移動できるようになってきました。何か面白い事にチャレンジしようと思い立ったのがこれ。大和平野を一周するトレイルを結び『大和一周トレイル』という未踏破のルートを完成させてみようと2017年2月より現地ルート検索を続けておりました。
そしてようやくルートが繋がり、最終的なコース固定を行う企画を立ち上げました。
ようやくチャレンジする日が来まして、その記録をこちらに綴ってみたいと思います。
(写真は参加者撮影のもの含みます)
出発日は11/18(土)午前6時
メンバーは私を含めて6人(大和朝倉より一人追加参戦)
三重県から2名
愛知から1名
京都から女性1名
大阪から1名
遠方からの参加で皆さんあまり寝ていない様子^^
皆さん普段からトレイルランニングに親しみ、その中でも紅一点、女性の方は2週間前に276キロを3日で踏破する長崎橘湾岸スーパーマラニックを踏破された強者!!
一方男性陣は100キロ超えのトレイルは初めて・・・
外気温7-8度程、冷たい雨が降りしきる中、奈良県高市郡高取町にある近鉄壺阪山駅を出発したのでした。
先ずは装備をおさらいしますと。。。
15リッターバックパック
ゴアテックスレインウェア
長袖シャツ
半袖インナー
インナーパンツ
ハーフタイツ
トレラン用のショートパンツ
ホグロフスのペースパンツ
モンベルのパーサライトパンツ
(下半身どれだけ重ねてるの??)
トレランシューズ
ネックウォーマー
キャップ、タオル
薄手の手袋と薄手のテムレス
ヘッデン2セット(実家に忘れて友人に借りました^^;)
GPS腕時計、スマホ、モバイルバッテリー
トレランポール
emergencyセット
貼るカイロ(身体用と足用3セット)
ダウンジャケット
食糧(おにぎり4個、パワーバー、ジェルなど)
水分2.2リットル
少々荷物多い感じですが、とにかく寒かったので。。その他サポートカーに積み込んだものは着替えと予備のシューズ。
結局インナーシャツを1回だけ着替え、若草山で靴を履き替えました。
話を戻して、、、
スタートからしばらくロードで壺阪寺を目指します。3キロほど進めばあとは若草山までの8割強がトレイル。
壺阪寺には自動販売機があり、この先は大和朝倉手前の下り尾(さがりお)という場所まで水分補給は困難です。
壺阪寺を越えてしばらく登ると高取城址に到着します。紅葉が綺麗に我々を迎えてくれました。
高取城址を過ぎて次は芋峠を目指します。芋峠までの間少し道路が広くなる場所があるのですが見事に崩落・・・
先日の台風の爪痕はこの後もあちこちで見ることができました。
芋峠からは山岳地に入っていきます。
途中には急登りもあり、尾根道をどんどん進んでいきます。
この先の区間、眺望はほぼありませんが、あまりハイカーも歩くことがない地域。
途中には壁のような急斜面もありますがまだまだ前半中の前半。皆さん余裕で登って行きます。
昔の小屋跡からはいよいよ音羽三山に向かいます。
手前から熊ヶ岳、経ヶ塚山、音羽山と大きく3つのピークを越え、下り尾の集落までは藪漕ぎと道なき道を下ります。
以前に二回ほどルート検索を行ってたので特に迷うことはありませんでしたが、初めての時は地図とGPSを駆使してルートを見つけ出しました。
下り尾の集落を抜け一旦住宅街(近鉄大和朝倉)周辺より国道165号、脇本交差点近くに有るコンビニへ。
そこで待っていてくれたのはYTTの仲間。数名が私設エイドを準備してくれておりました。
温かい生姜湯にお菓子、ゆで卵、ソーセージなど我々にとっては非常にありがたいエイドです。
今回はこの強力なサポートが我々を助けてくれました。
次に向かうのは巻向山。
ここから一人メンバーが追加参戦です。
朝倉小学校の前を東に進み、住宅街からトレイルに入ります。
あまり使われていないトレイルなので足場は悪く、あちこちイノシシが土を掘り返していました。
こちらもほとんど山歩きをする方が居ない様子。巻向山へは記憶を頼りに案内しましたが、なんとか間違えることなく到着。ちょっと時間を巻きたかったので登山道の近くにあるピークはスルーしました。
ところが、巻向山からの下山時にロスト・・・
バリケードをしている場所には入ってはいけませんね。
巻向山からの下山ルートは今回初めてでしたが、非常に良いトレイルでした。
次に向かうのは龍王山。
龍王山まではさほど登ることもなく、途中は舗装路もあり。
養鵞場(鵞鳥?)を過ぎて程なくトレイルに再び侵入しますが綺麗な道でした。
龍王山山頂はガス・・
大和平野が一望できる絶景ポイントですが残念でした。その後天理ダムまで下っていきます。
天理ダムのほとりで2回目のエイド。濡れた体を拭くタオル。暖かい飲み物やカップラーメンまで準備していただき心身共にリフレッシュいたしました。こちらのエイドに到着した時はまだ明るかったのですが、一気に日が落ちて暗くなり出発時にはヘッデン必要でした。
実は天理ダムを過ぎてからの山岳部分では日が暮れている予想では無かったので、その先のルートは苦戦を強いられると思いながら前進しました。
あの道を真っ暗闇で進むのか・・・
このような不安を持ちつつ、、でも今日は仲間がいるから何とかなるだろうと楽観的ではありましたが^^
桃尾の滝を過ぎ、大国見山のピークは避けてトレイルを下ります。名阪国道下をくぐり抜けて城山に到着。
この城山から下山ルートが難解。。。
道無き斜面をひたすら降っていき小さな小川に出ます。地面は踏み跡一切無しで時々獣道が横切る。ズルズルと滑りながらドロドロになり斜面を下り、小川を何度か渡り、記憶を頼りになんとか先に進むことが出来ました。
もう2度と夜には1人では絶対に来たくない場所です^^;
なんとか対岸の道に取り付き、そこからはしばらく舗装路が続きます。
真っ暗なので景色はあまり見えませんが、程よい田舎の田んぼ景色が広がる場所を通り、奈良奥山ドライブウェーから若草山を目指します。
若草山にはこの旅3度目のエイドが待っています。
靴の中は水浸し、上半身は多少寒いものの動いておればさほどでもなく・・・
多少の眠気が襲ってきますが、暗闇に浮かび上がる鹿の目の輝きを見ていると眠気が収まる。
ただもうすぐ全行程の半分になるというのに足の疲れはあまりなくマメが多少痛むのみ。
そして午後10時頃、若草山駐車場の私設エイドに到着しました。