お灸は熱いものが良いか、心地よいものが良いか。

お灸の熱さが物足りない!!

先日、私が普段よく使っているお灸を患者さんに手渡して家でも試して頂いていたのですが、どうも熱さが物足りないとの事。最初に手渡したのは長安NEOレギュラータイプという商品で紙管灸と呼ばれるもの。心地良い熱刺激が売りの商品です。この商品にはマイルドというタイプの物と二種類あり、マイルドはレギュラーよりも更に低い温熱刺激なのですが、患者さんには物足りなかった様です。そこで強い熱刺激の商品を勧めたのがこの大和漢『極』強タイプ。

大和漢『極』強

台座灸と呼ばれるもの。ハニカム構造の見た目にも熱そうな台座の色です。

大和漢 極 強タイプ

実際にお灸を試した結果

こちらの商品は私自身も試したことが無かったので経験の必要がありました。早速自分の肘の外側にある”曲池”というツボに施灸してみる。かなり熱い。。。この熱さはちょっとキツ過ぎると思う程だったので途中で除去しました。しばらくしてツボを確認すると水疱が出来ておりました。

お灸でできた水疱

日焼けしているのと光の加減で真っ黒な私の左肘ですが、クッキリと水疱を確認することが出来ますね。

熱いお灸、心地良いお灸どちらが効果的?

答えは『双方効果的』なのですが、お灸を受ける方本人に合わせて選定するのが良いと言えます。要するに使い分けが重要という事です。今回の物足りないと感じた患者さんには水疱が出来るのを承諾して使っていただくか、燃焼中の早い段階で取り去るようにお伝えしなければなりませんね。

お灸を一回据えるだけで腹痛が嘘のように消えるなど、驚きの効果を見ることもありますし、体全体が温まる感覚を得る方もいらっしゃいます。私は本人の感覚に合わせることが多いですが、鍼灸師の見立てにより東洋医学の観点から苦手な熱いお灸を選ばれる場合もあります。でも熱いのが我慢できなければ断るべきです。少なくとも私自身、熱すぎるお灸は苦手ですが。。