鍉鍼(ていしん)ワークショップ

先日和歌山県高野口町にある ”鍼灸治療所蓬庵” にてワークショップに参加して参りました。
刺さない鍼として使われている鍉鍼(てい鍼)を一から作成してオリジナルの道具を作り出し、その種類や使い方などを学ぶ会。

私の友人に沢山持っている人がいるのでいつか作ってみたいと思っていた所、ツイッターでフォローさせていただいている蓬庵の和田先生がワークショップを開催すると見つけたので、「この機会を逃してはならぬ!」と参加申し込みをしました。

会場の和歌山県高野口町。実は私の母親の生まれ育った町。
幼少の頃から何度も訪れた場所なので土地勘はありました。
昔と変わらない風景もあれば、すっかり変わってしまった場所もあり、
懐かしく時代の流れも感じつつ。。

てい鍼作りの前に座学にて材料の説明や使い方。
実際にツボに当ててその場で効果を感じてみる。
素材それぞれに金属の特徴があって、実際に金属を皮膚に近づけてみると不思議とその特徴が伝わってくる。
銅はどちらかというと暖かくどっしりした感覚。
真鍮は中間的な感じで扱いやすそう。
ちなみに銀はひんやりと冷たい。
金属がここまで人の感覚に影響を出すなんて考えもしなかった。
今回は真鍮もしくは銅。私は銅を選びました。

一番高級な金は比重も重たくて扱うのが大変そう。
でも触った感じでは流石に一本欲しいなぁと思わせる。
儲かったら”金”でオリジナルを作ります(笑)

最初に素材を選んだら太さを選びます。
今回ほとんどのメンバーさんが選んだのは太目の6ミリ
長さを決めていざ作成!

作成はシンプル
1、金属用糸鋸でカット(硬くて中々切れない)
2、ヤスリで大雑把に削る
3、紙ヤスリで整えて仕上げる
これだけだが、綺麗に仕上げるには技術が必要ですが、私の様な素人でもそれなりになります。

作成風景


ヤスリで形を整えるのには結構時間がかかります。
電動ドリルなどを駆使しながら効率的に削っていきます。
一人でも出来なくはないが、二人以上で作ると効率が良いです。

そして完成品がこちら!

自分のてい鍼長い!!
手が人一倍でかいのでこの位の長さが使い易いだろうと思いましたが
少々長かったかもしれません。

なにはともあれ、オリジナルのてい鍼が出来たのは嬉しい事で
皆様ご満悦です^^

あとは講師の和田先生より使い方や活用法などを実技を交えて丁寧に教えて頂きあっという間の1日が過ぎてしましました。

今後も臨床でどんどん役立てたいてい鍼。
自分で作った事で愛着が湧きますし、使い方は無限とあります。
子供からお年寄りまでカバーできる鍼なので非常に重宝します。
また機会があれば作りたいですね。
ワークショップは出張もされている様ですので、奈良でもオファーさせて頂こうかと密かに目論んでおります。

先生にはまだ言ってませんがw

追伸:写真提供の先生方有難うございました。