竹筒温灸(試作品)

塩灸対応型竹筒温灸器

 久々の更新。
昨年、御近所さんから今年の冬に切った竹をいただきまして、
自作の温灸器を作成しようと準備しておりました。
しかし、倉庫で乾燥させていた竹は全て割れてしまいました。。
竹の保存は処理が必要だとか?
とにかく新鮮なものを輪切りにしておいたら全てダメになっていたのです。
しばらく雨ざらしに放置しておいた竹は割れず
いい感じで乾燥して使えそうだったので加工することにしました。

〜材料〜
竹(乾燥済み)H5.5 W5cm
アベノマスクガーゼ1枚(綿包帯、和紙でも可)
セロハンテープ
セラオビ
排水受け(ステンレス製)
カミバン

〜作り方〜
①竹筒をひたすらヤスリで磨く

磨かれた竹筒



②ガーゼを下面にセロハンテープで固定
 セラオビで4重に巻き付ける
 ケチると持ち手が熱くなる



③排水受けを紙バンで止める。サイズ合っていませんが。。




たったこれだけ超簡単!
ちょっと不細工w
竹はしっかり角を落とさないとササくれます。
ガーゼはセロハンで止めてしまってセラオビで更に固定
私の場合患者さんに使うのでガーゼは一回使用で使い捨てにします。
塩灸では塩の受け皿として
温灸では細かい灰の受け皿としてガーゼは役立ちます。
セラオビは固定の他、お灸が燃焼すると竹が熱くなるので持ちやすく
表皮に圧力を加えるための滑り止めの役割を果たします。

〜使用方法〜
塩灸
 
使用もぐさー釜屋艾(みそ、大蒜灸用)
筒の中に粗塩を2センチ程敷き詰め、中心を少し凹ませます。
大きめのもぐさを塩の上に置き点火します。
煙が少なくなるまで屋外で燃焼させます。
徐々に塩灸特有の湿度を持った感じの温かさが伝わります。


竹筒温灸器
 
使用もぐさーirodori炭化灸、釜屋艾灸(頭鍼用)
炭化灸の方が熱量が多く温熱時間が長く部屋の空気がクリーンに保てます。(好み)
2個入れすると竹が熱くなるので滑り止め付きの軍手など利用が好ましいです。

灸頭鍼用もぐさ利用 お灸の香りはこのくらいの物が良い

 

切もぐさも可能

 

炭化もぐさ2個入れ 網目が粗いのでよく燃えます

 

塩灸と温灸器具として双方の役割を果たしてくれます。
セラオビの滑り止めはナイスです!
竹筒自体が熱くなり、圧迫を加えて良い刺激を与える事ができるのです。
炭化灸は持続時間が長い。腹部を温めながら足の施灸など、施術の幅が広がります。
試作品とはいえ、十分臨床に使えます。
改良してこの冬はフル稼働させてみようと思っています。

〜改良点〜
蓋がない!!
そう、この試作品には蓋が有りません。
背中や腹部への施灸は問題ありませんが、温灸器として利用する際事故を防ぐ為
万が一転がった時、燃焼もぐさが落ちない様に工夫する必要があります。

ガーゼ以外のものとして和紙なんかいかがでしょう?
肌に当たる感覚も変わりそうですし、ヨモギを練り込んだ物などを考えています。

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