自分で触るか 他人に触られるか

足の上にクモ🕷や虫がいるとこそばゆいので跳ね除ける。
こそばゆい、くすぐったいは害虫から防御する反応。
一方自分で足裏を触ってもくすぐったくない。

不意にくすぐられると笑いながら痛がる様に悶絶し、身体をよじる。
この笑いは不快感から来る笑い。
子供とスキンシップ(大人もするでしょ?)する時もくすぐり合う。
これはある意味快感に近い。

非常に複雑な反応だ。

くすぐったい感覚は、特に脇の下、首、脇腹、足裏、手背など重要な血管分布の場所でより敏感。虫刺されなどからの防衛反応でもあり、嬉しいなどの情動も見られる本能的な反応でもある。

『ネズミのお腹をくすぐると笑う』という事が知られている。
しかし、不安を感じさせながらくすぐってもニューロン発火が少ないという。

心を許した対象に対してのみくすぐったい(自分の弱い場所)を許容するのだろう。

以前、水曜日のダウンタウンでアンガールズ田中が不意に縛りつけられてくすぐられていたシーンがあった。
最初は悶絶するも、10分後「くすぐったくない!」と。
くすぐったいは受容器レベルで順応が起こっているのか、中枢レベルで抑制が働いている様に思える。

『くすぐりも10分過ぎたらもう平気説』
見事に説立証^^

身体に刺激を入れると言うことは心身に対して大きな変化を起こすことを考慮して臨床に取り組むべきだ。  

他人に触られたり自分で体を触る時はある程度予測がついた刺激が入る。
『お灸』はどうだろうか?
刺激はもぐさの量で他動的に調節され自分で直接体に触れる事とは一味違う。
一定の間隔で温熱刺激がやってくる。
自分でやっても人にやってもらってもあまり差がない刺激と言える。
ツボ選びをしっかり覚えてもらい、セルフケアとして家庭で活用してもらう方法として『お灸』は最適だと思う。
勧めよう!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です