腰痛による筋緊張を鍼で改善させる

鍼治療で腰部の筋緊張が取れた結果

評価として前屈動作での指床間距離を写真にて確認。患者さんは痛みと突っ張り感を訴えています。そこに通常の鍼治療と少し手を加えた治療を加えれば動きが格段に改善されます。

鍼治療前の前屈動作
通常の鍼治療後
鍼刺激に変化を加えた結果

鍼治療後には痛みと突っ張りがほぼ改善され驚かれる。このまま普段の生活で良い動きが出来れば自然治癒するパターンです。

ただ腰に鍼を打ったのではなく”ツボ”を探っており、大腿部や手にも鍼をしています。一方的で無くて患者さんと話をしながら様子を伺って。。。ここが鍼灸治療の良いところかな^^。

 

腰痛と筋緊張

腰痛にも色々ありますが、大きく分けて急に痛みが襲ってくる”急性腰痛” ずっと痛みが続いている”慢性腰痛”。双方我々にとっては苦痛の種になることは間違いないのですが、共通して見られる現象が腰部やその周辺にある筋肉が硬くなっていることがほとんどです。そう、腰痛が起これば腰の筋肉や、その周辺の筋肉が緊張する特徴があります。お腹の痛い時、お腹の筋肉を体表面から触ってみてください。腹筋がかなり緊張しているのが分かります。これは何かの障害があれば、その部位を守ろうとする防御機構が備わっている証拠なのです。

筋緊張を解きほぐす方法

消炎鎮痛剤などの薬物、温めるなどの物理療法、鍼の刺激による疼痛抑制への働きかけ。鍼灸師は投薬が出来ないので後者の2通りが仕事の範疇となります。鎮痛剤は強い鎮痛剤を使えば高い鎮痛効果が得られます。痛みが無くなれば筋肉の緊張も取れ、そのまま筋肉の良い使い方が出来れば治癒に向かいます。しかし投薬には副作用はつきものです。時々上手く治癒しない場合もあります。一方、鍼は副作用がありません。効果的に痛みを抑制出来ればストレスなく腰痛が治る事もありますが、鍼灸師の腕の良し悪しで効果が変わる事もあります。鎮痛剤との併用を行うこともあります。

全ての腰痛に効く訳では無い

腰痛には前述した通り急性のものと慢性のものがあり、またそれぞれにバックボーンがあります。そこを検査や問診で的確に判断しなければ闇雲に鍼灸治療、薬物治療しても改善しない事もあります。ただ言える事は患者さんに寄り添って気持ちを理解した上で施術に当たることが重要だと思います。治療は二人三脚ですね!

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